日曜からの24時間日当直明けの月曜日。
当直明けは比較的短時間の症例1例しか当たらないルールもあり、
本日の担当麻酔は午前中1件のみで午後3時過ぎにはoff dutyです。
30時間働いたところですが、明るいうちに解放されるのは嬉しい限り。
平日午後3時過ぎ、30時間ぶりの外の世界です。
真夏の日差、セミの鳴き声、蒸し暑い空気、そして俺は独り。
・・・
で(泣)(←※本日も正常運転)
そんなわけで、本日のラーメン。
洛二神(※別窓)
大阪は天神橋5丁目交差点近くに位置する知る人ぞ知る名店。
俺的には学生時代以来なので少なくとも2年半ぶり以上の訪問です。
旨みたっぷりの魚介系Wスープはさすがに(゚Д゚)ウマー。
ただ依然食べた時よりも獣系の旨みは抑えられ、
さらに魚介系の風味が強調されたような気がします。
ラーメンスープより限りなく蕎麦汁に近くなりつつも、
ラーメンスープとしての旨みとコクをギリギリで守り続けているイメージ。
いずれにしろ旨いラーメンに大満足してお店を出たのでありました。
その後は、
天然温泉なにわの湯を満喫。
http://www.naniwanoyu.com/(※別窓)
そんなわけで今日も体重を1.5kgほど減らし、
当直の減量も含めて通常体重(68.4kg)から2.3kgほど減らしたところで、
電車を乗り継いで自宅に戻り、
うはwwwwwww独りビールwwwwwwww(゚Д゚)ウマー(←※そして今日も独り)
美味しいラーメンに温泉、そして独りビールが
我が最大の幸せやなーとしみじみと感じつつ、
女の子という要素はそこには全くないんだよ(はぁと)!
・・・
ズーン。(←※相変わらず)
というわけで明日も15時間くらい働きそうな予感を感じつつ、
酔っぱらってグダグダになりつつあるはくこうでした。
救急外来から緊急手術の申し込みが入ってきました。
40代男性、本日は某森林公園でキャンプ中だったそうですが、
姿が見えないところを不審に思った友人が探してみれば、
頭から血を流して崖の下に倒れていたとのことで、救急搬送となったようです。
救急外来到着時、意識レベルはクリア。
血腫除去が必要であろうとの判断で緊急手術になりました。
心配した友人たちも多数病院にかけつけてきました。
そんなわけで手術室、
俺らは俺らで全身麻酔の準備にかかります。
俺「足を踏み外して崖から落ちたんですかね。」
看「あのキャンプ場、けっこう危ない場所ありますからね。」
俺「そうなんや。行ったことあるんや。」
看「地元では割と有名な場所ですよ。」
そんなこんなで準備をしていたところ、外から別の看護師さんが帰ってきました。
看「先生、外は付き添いの友人さんたちがいっぱい来てますよ。」
俺「楽しいキャンプが大変なことになっちゃったからなー。」
看「それより先生、その一団の中にですね。。。」
俺「うん。」
看「メガネをかけた蝶ネクタイの小学1年生くらいの男の子がいるんですが。」
ちょwwwwwwwwwww(←※真実は常に一つ)
俺「女子高生くらいの美人で空手が強そうな女の子とかはいない?」
看「エロそうなヒゲオヤジはいないですか?」
看「見てきます!!!」
・・・
・・・
手術室搬入後、直接患者さんにお話をお伺いしたら、
やはり足を踏み外して崖から落ちたとのこと。
手術も無事終わり、数日の入院で問題なく退院されていきました。
実は「犯人はお前だ!」ってことにならなくてよかったと思う今日この頃です。
そんなはくこう、キャンプに行きたくても常に独り!
・・・
ズーン。(←※恋愛的にも迷宮の十字路)
忙しい現実を忘れてボーっとすると、ふとそんなことを考えることがあります。
・・・
今から10年前、はくこう19歳。
医学部を目指しながらも大学受験に失敗し、
滑り止めだった思いもしない大学に入学、
再び医学部再受験を決意するも医学部に合格できる保証もなく、
全く先が見えない自分の将来について、よくこう考えたものです。
はたして10年後、29歳になったとき、
自分はいったいどこで、何をしているんだろう。。。。
・・・
・・・
10年後、29歳はくこう。
時刻は午後10時過ぎ。場所はJR福知山線、中山寺駅前。
あー、今日もいい湯だった。(←※SHIA☆WASE)
本日は名湯宝乃湯(※別窓)を訪問。
有馬温泉を思わせる含鉄ナトリウム塩化物強塩泉を満喫、
いやー、なかなか素晴らしい温泉施設です。
もちろん今日も独りで。
・・・
で(泣)(←※相変わらず)
拝啓、10年前の自分へ。
29歳のはくこうは湯あがりに夜の宝塚市を散策中です。
いろいろありましたが、関西で当初の希望通り、お医者さんやってます。
10年前の自分には思いもよらないことでしょうが、麻酔科に進みました。
大学に合格したこと、麻酔科に進んだことも含めて、
人生には時に訪れる幸運と偶然が大きな影響を及ぼすものだと思いつつ、
ちなみに10年前の自分と同じく、今も相変わらず独りもんだよ!
・・・
ズーン。(←※変わらないものが、そこにはある)
拝啓、今から10年後、39歳になった自分へ。
あなたはどこで、何をしているのでしょうか。
結婚・・・してるよね!!!!
・・・
・・・
・・・(←※ただいま号泣中)
10年前の自分からしたら、
10年後の自分が宝塚で温泉を満喫してるなんて思いもよらないやろなーと思いつつ、
思いつきで宝塚まで来たはいいけど、
明日も仕事なのに帰宅がむちゃくちゃ遅くなりそうで、
すっかり現実に引き戻されたはくこうでした。
http://www.cinematoday.jp/page/N0018964
・・・
まあ突っ込んじゃいけない所なんでしょうが、
たぶんおんなじ母集団で、
自分が大事故に逢って瀕死の重傷を負ったときに救命してほしい有名人第1位は?
とか聞いてみれば、
たぶん山P(24歳)とか、江口とか出てくるんやろなーと思う今日この頃。
世もまつ(※別窓)だなーと思いつつ、
テレビの影響はいまだ絶大なんやなーと感じる、
テレビのない家に住むはくこうでした。
腐ったリンゴを食べるべきか、毒入りリンゴを食べるべきか、
悩ましいところであります。
心臓血管外科の麻酔担当に当たりはじめつつ、
食道亜全的、肝右三区域切除やらの大型手術や、
分離肺換気、迅速導入、小児麻酔などのテクニカルな麻酔についても、
ほぼ独りで任せてもらえるようになってきました。
指導医が付かず離れず見守ってくれていた4月5月を思い出せば、
ちょうど自転車の補助輪を外されつつあるようjな感じで、
まだまだドキドキ感はありますが、
それを上回る充実感を感じつつある今日この頃です。
何かを覚えるというのは不思議なもので、
いざ自分が投げ出されて独りでやらざるを得ない状況になると、
切羽詰まって猛烈に勉強せざるを得なくなり、
さらにそこで得た知識は講義や人づてに聞いた知識よりも、
よりいっそう強固に身に付く傾向にあることを実感します。
習うより慣れよとはよく言ったもので。
最近は、さらに経験や知識に対して、
科学的、統計学的裏付けをゲットしなけりゃならんと思い立ち、
文献を読む習慣を身につけようと努力しつつあるはくこうでした。
なかなかに忙しい毎日であります。独りの。
・・・
ズーン。(←※やっぱり)
徹夜当直だったこともあり昼は一日中寝倒して気付けば既に夜、
今日も独り寂しくスーパー銭湯にでも行こうかと思って、
準備を整えて家を出ようとしたところ、突然携帯が反応しました。
見てみればなんと久々にツナマヨ@放射線科医から。
俺「もしもーし。」
ツ「よお、久しぶり。」
俺「いきなりどうしたんだよ。」
ツ「ちょっと学会でお前の街まで来たんだけどさ。」
俺「おう。」
ツ「みんなで飲みに行こうと思ったらさ。」
俺「うむ。」
ツ「みんなそれぞれ友達と消えてしまって俺独りwwwwww」
俺「wwwwwwwwwww」
ツ「というわけでヒマそうなやつに手当たり次第に電話掛けてみた。」
俺「俺がその候補かよ。」
ツ「いまヒマ?」
俺「もちろんヒマwwwwwwwwwwwwwwwww。」
ツ「やっぱりwwwwwwwwwwwwwwwww」
俺「ちなみにヒマだし独りだぜwwwwwwwwwwww。」
ツ「さすがは非モテ系wwwwwwwwwwwwwwww。」
俺「ほいじゃどっかで飲もうか?」
ツ「了解。店とか任すわ。」
俺「とりあえずJRの改札駅前で待ち合わせようぜ。」
ツ「おっけ。」
というわけで突然ツナマヨとミニ飲み会を開催することに。
午前1時前まで市内の某オシャレ居酒屋にて、
カロリーたっぷりの食と酒に囲まれながら、
仕事の話やら病院の話やら、最近の女性関係についてやら、
いろいろと楽しく喋ってまいりました。
ちなみに最後の話題は、お互い皆無だったよ(はぁと!)
・・・
・・・
いやあ、非モテ系って、本当にいいもんですね!(←※水野晴郎風に)
ズーン。(←※恋愛的にもシベリア超特急)
院内きっての音楽好きとしても知られています。
予定手術の日は手術室に自分の音楽プレーヤーを持ち込み、
常にその日の気分に合ったBGMを流して手術するのがB先生スタイルです。
本日の手術、B先生チョイスはチック・コリア(※別窓)。
情熱的なピアノが流れる手術室ですが、
・・・
鈎引きをしている研修医P君、今にも寝そうな雰囲気です。(←※当直明け)
そんな雰囲気を察知したB先生。
外野から見学していた同じく外科のR先生に命じました。
B「R先生、ちょっといいかな。」
R「はい。」
B「P君が眠そうだからね、BGMをなんか元気のいい雰囲気の曲に変えてくれ。」
R「元気のいい雰囲気ですか(笑)。。。」
P「いや、あ、・・・すいません。。。」
R「プレーヤーの操作の仕方がよくわからないんですが。。。」
B「適当にそのランダムボタンを押して、いい曲があったらそれにしてや。」
R「わかりました!!!」
そしてしばし音楽のない静寂の手術室。
そしてその数十秒後。
・・・
・・・
ぽーにょぽーにょぽにょさかなのこ♪(←※まさかの選曲)
手術室メンバー全員ズコーっ。
苦笑しながらもB先生、さすがのリズムで手術を終えたのでした。
どうもB先生のお子様向けに入れてあった曲とのこと。
先生の明日の選曲が何なのか、なかなかに気になるはくこうでした。
各科の垣根を越えて仲良くなろう的企画。
午後7時から市内の某居酒屋にての開催でしたが、
そこは忙しいドクターたち、もちろん午後7時には当然全員集合できないわけで、
俺「すいません、遅れましたー。」
救「お、麻酔科が来た。」
整「お、お疲れさーん。」
俺「まだ来てるのはこれだけ?」
救「せやねん。みんな忙しいんやなー。」
俺「じゃあ時間通りに来てる救急部と整形外科はヒマなのか(笑)?」
救「ヒマちゃうわー。救急部は時間には厳しいんや(笑)。」
整「今日は手術日じゃなかったからな。いつもはまだ手術中の時間やな。」
消「悪い、遅れたー。」
形「お疲れさーん。」
俺「お、消化器外科に形成外科も登場やな。」
整「つーか来るのはみんな外科系ばっかりやな(笑)。」
そして十数分後、
心臓血管外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科君も登場。
心「お疲れさーん。」
麻「お、てか心臓外科この時間に出てきて大丈夫か?」
心「今日は上の先生に時間貰ってん。大丈夫やで。」
脳「うちも今日は手術なかったからなー。」
整「脳外も心外も忙しいのによく来てくれたなー。」
耳「てか集まってるの外科系ばっかりやな(笑)。」
泌「やっぱり飲み会は外科系の方が積極的なんかな。」
救「つーか内科系はそんなに忙しいんか???」
形「てか早く乾杯しようぜ。猛烈に喉が渇いたわー。」
麻「もしかして形成は今日も室温38度の灼熱手術やったん?」
形「いや、ただ走ってきただけや(笑)。」
消「おう、じゃそろそろ乾杯しようかー。」
・・・
酒も入って盛り上がってきたころに、
循環器内科、消化器内科を始めとして内科系ドクターがぞろぞろと登場。
産婦人科の女性陣も到着しました。
救「お、ようやく内科系が来た。」
循「遅れてごめんよー。」
救「遅いわ(笑)。内科はそんなに忙しいんか?」
呼「うっさいわー(笑)。こっちは病棟が忙しねん。」
循「こっちもCCUが大変やってん。」
整「まあとりあえず乾杯しようや。カンパーイ。」
そんなわけでなかなかに盛り上がる同期飲み会。
そんな俺のお向かいは臨床病理部のドクター。
つーか麻酔科と臨床病理部なんて普段まず関わりがない科だし、
どういう話題を振ったらいいのかよくわかりません。
麻酔のこと話してもあんまり興味ないやろしなー。。。
当たり障りのない話するのもなんかつまらんしなー。。。
・・・
そして10分後。
病「いやー、先生は乗り鉄だったんですか。」
俺「そうなんですよ。先生は撮り鉄派ですか。」
病「いやはや、奇遇ですねー。」
俺「僕も昔は撮り鉄だったことがありましてですね。」
病「そうなんですか。他にも院内探したらいそうですね。」
俺「呼吸器外科のG先生は筋金入りの鉄という噂ですよ。」
病「そうなんですか。今度標本出たら聞いてみますわー(笑)。」
俺「僕も今度手術の時にカマかけてみますわー(笑)。」
病「はっはっは。」
・・・
そんな麻酔科医と病理医のよくわからん盛り上がりを、
横で消化器外科の同期が不審な目で眺めていたのでした。
マニアックバンザーイ。(←※だからモテない人)
手術自体は単なるラパ胆(※腹腔鏡下胆嚢摘出術)ですが、
その他に、とある病気でずーっと治療中の方で、
他の病院ではこの病気を持ってる人の全身麻酔は難しいと断られ、
結果的にうちの病院を紹介受診、手術の運びとなった方であります。
麻酔科術前診察に向かったところ、
患「とにかく、麻酔で病気が悪化しないか心配なんです。」
患「他の病院の先生にも、麻酔が難しいって言われて・・・。」
・・・
とりあえずこの病気を持ってる方の麻酔法についていろいろ調べ、
上級医の先生にもいろいろと相談し、
イメージトレーニングを繰り返して当日の手術に臨みます。
外科の先生はいつものように手術をするわけですが、
その後ろではかなり狭い許容範囲での麻酔コントロールに四苦八苦。
手術時間が短かったことにも助けられ、
ほぼイメージ通りのバイタル変化で覚醒まで持ち込むことができました。
そして術後麻酔科診察。
俺「どうも。麻酔科のはくです。手術、お疲れ様でした。」
患「あ、麻酔の先生ですね。ありがとうございました。」
俺「術後、どうでしたか?」
患「何事もなかったです。本当によかったです。」
俺「そうですか。」
患「本当に麻酔を心配してたんです。何もなくて本当に安心して・・・。」
俺「麻酔は結構苦労しましたけどね(笑)。何事もなくて何よりです。」
患「先生に麻酔をして頂いて本当によかったです。ありがとうございました。」
俺「いえいえ。まずは傷を治して、お大事にしてくださいね。」
患「はい、本当にありがとうございました。」
・・・
基本的に麻酔科は患者さん的には裏方の科。
主治医の外科系の先生に隠れて、
あまり存在感はない科だと自負してはいますが、
たまにこうして患者さんから感謝の言葉を頂くと本当に嬉しいものです。
少し疲れが蓄積気味の毎日でしたが、
また明日も人知れず頑張ろうと思ったある初夏の午後でした。
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S | M | T | W | T | F | S |
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