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独りアクティブ非モテ系16年目ドクターのにっき。
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気がつけば本日は医師国家試験のようです。
あの怒涛の3日間からもう1年が経ってしまったわけでなにやら懐かしいやら。
「受かったら来年の今頃は医者なんだよなー」とか思いながら、
浮かれ凹み嵐のような3日間、なんとか合格して卒業旅行、引っ越し、就職、
そして新米医師として走り続けてついにたどり着いた「来年の今頃」。

独りでネットしながらビール飲んでます。
変わってなくてごめんなさい to あの時の俺。

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医者モノのドラマってのは外科医が主人公であることが多いようです。
最近は「白い巨塔」の大河内教授(病理医)や、「医龍」の荒瀬(麻酔医)など、
今まで焦点が当りにくかった科の先生も登場するようになりましたが、
やはりほとんどの医療ドラマは外科モノ。
たいがいはイケメン若手の「天才外科医」が登場し、
「神の手」で難病患者さん(なぜか若い女性が多い)をバッサバッサと切りまくり、
術後管理とかそんなの知らないうちに奇跡の治癒でバンザーイってのが多いようです。

だ・け・ど!

病院の中にはそんな華々しい外科医以外にも頑張ってるお医者さんはいるんですよ!
ドラマにはなりにくいけど本当にすごいドクターっているんですよ!
てかむしろそういう医者こそドラマにしてください。
「神の血糖コントロール、糖尿病内科医」とかちょっとカッコいいじゃないですか!
むしろ俺がドラマの筋書き書いちゃいますよ。


「新世紀ケットウゲリオン」

第壱話:      「DKA、襲来」
第弐話:      「見知らぬ、血糖値」
第参話:      「鳴らない、デキスター」
第四話:      「教育入院、逃げ出した後」
第伍話:      「レイザー、網膜のむこうに」
第六話:      「決戦、腎症第3期」
第七話:      「人の造りしもの」
第八話:      「ファイザー、来日」
第九話:      「瞬間、試験紙重ねて」
第拾話:       「インスリンユーザー」
第拾壱話:     「静止した腎臓の中で」
第拾弐話:     「運動の価値は」
第拾参話:     「カロリー、侵入」
第拾四話:     「ベータ細胞、魂の座」
第壱五話:     「嘘と食欲」
第拾六話:     「死に至る病、そして」
第拾七話:     「四人目の透析者」
第拾八話:     「薬の選択を」
第拾九話:     「男の戦い」
第弐拾話:     「主食のかたちおかずのかたち」
第弐拾壱話:  「アマリール誕生」
第弐拾弐話:  「せめて、健常者らしく」
第弐拾参話:  「涙」
第弐拾四話:  「最後のイ者」
第弐拾五話:  「終わる血管」
第弐拾六話:  「世界の中心で間食を叫んだけもの」
第弐拾七話:  「A1c」
第弐拾八話:  「腎移植を、君に」

・・・盛り上がるんだろうか。。。

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山の穴総合病院にも「頭をぶつけた」と救急外来を受診される方がよくいらっしゃいます。
そんな患者さんに対してはまず傷口の有無、押して痛いかを確認したうえで、
脳神経所見を取り、麻痺や感覚障害などがないかを診察したうえで、
さらに頭部CT(脳条件&骨条件)、場合によっては頭部単純レントゲン写真を撮影し、
複数の医師でチェックした上で、特に異常がなかった場合は帰宅となります。

ただし、

頭を打った場合は注意しなければなりません。
受診時に検査でも写真でも全く異常がなかったとしても、
後になって出血が始ったり、新たな症状が出現して治療が必要になる場合があります。
例えば高齢者の慢性硬膜下血腫は1カ月近く前の軽度な外傷が契機となっている場合が多いようです。
はたして今後そんな症状が出現するかどうか、初診時では全く予想もつかないため、
ほとんどの病院では「頭を打った場合の注意点」などと書かれたパンフレットをお渡しし、
これこれこのような症状が現れたらすぐ受診してください、と念を押して帰宅とします。

というわけで、本題はこちら。

都立墨東病院医師2人 書類送検へ

昨年10月、建設会社社長(28)が社員(59)を蹴り死亡させた事件で
被害者を担当した都立墨東病院の医師2人(ともに31歳)が
脳内出血を見落としたとして警視庁は2人を書類送検する方針だ。
被害者は硬膜下出血で死亡している。 

捜査1課などの調べでは、男はS市在住のA容疑者(28)。
10月22日午前4時ごろ、 中央区勝どき6丁目の工事現場で、
作業員Bさん(59)の頭をヘルメットの上から安全靴でけりあげ、死亡させた疑い。
調べや墨東病院によると、Bさんはその夜、自ら通院。
「頭を靴でたたかれ、痛い」と訴え、CTスキャンや エックス線検査を受けた
数日後、皮膚の病気で別の病院に入院した後、容体が急変
29日朝に墨東病院に搬送され、 脳の血腫を取り除く手術を受けたが、31日未明死亡した。
同病院によると、22日の来院時、救急診療科の男性医師2人が診察。
医師らは「血腫はなく特段の問題はない」と判断し、
頭部を打った際の注意を記した紙を渡して帰宅させたという。
同病院は「結果的に亡くなったことは残念。 警察の調査を待ちたい」と話している。 

・・・

書類送検されないためには、
頭をぶつけた患者さんは軽傷重症関わらず全例1カ月以上の入院として、
毎日のようにCT取って経過観察すればいいのでしょうか。
そしたら今度は「検査漬けで放射線被ばくを起こした、医者の責任だ」とかで訴訟を起こされそうでorz。
「脳内出血」と「硬膜下血腫」の使い方についてはノーコメントとします。

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仕事がいつもより早めの午後10時過ぎに終わったので、
久々に市内にある綿貫温泉の健康ランドに行ってまいりました。
深夜0時までの営業、疲れた体を癒すにはなかなかありがたい施設です。

サウナに入ってみれば、目の前のテレビではなんかドラマを放映中。
若いお母さんが頑張って子供を出産するシーンがありました。
分娩室の外で心配そうに待っている家族。

その時分娩室から

「オギャー!オギャー!」


・・・


ドラマではよくある光景ですが、


・・・


あそこの産科の先生方も過労死寸前で働いてるのかなー。


そんなことを考えてしまったまたしても40時間連勤後。
週100時間労働とか普通に感じてきた今日この頃です。

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朝ごはんを食べながら近くのテレビを見ていたのですが、
某「ギネスブック認定、一週間で最も長時間テレビ生番組に出演する司会者」が、
産科崩壊の特集に関してのたまっておりました。


み「実際には医師の数は増えているんです!」


・・・


確かに厚生労働省発表では医師数は年々増加となっていますが、
もちろんこの統計は「医師免許」を取得している人たちの総数ですから、
すでに定年に達して退職された医師、結婚を機に離職した医師もカウントされています。
さらに驚くことにはここ数年で亡くなられた医師もカウントされており、
結婚して名字が変わった女性医師は2人としてカウントされていたとのこと。
そりゃ数字上では医師数は年々増加するというものです。
正確な「実労」医師数は厚生労働省発表の何割となるのでしょうか。


特集では搬送を断られた患者を引き受ける「正義の病院」として、
千葉の某K総合病院が紹介されていましたが、
K総合病院は設備的にも人的にも日本最高クラスに恵まれた病院です。
報道はK病院こそ正義の病院、搬送拒否した病院は怠慢だという流れでしたが、
搬送を断らざるを得なかった病院をステレオタイプ的に「悪」と決め付けるのではなく、
なぜ彼らが搬送を断らざるを得なかったのか、
断らざるを得なかった事情、勤務状態とはどれほどのものなのか、
そちらを知らしめない限り医療崩壊は周知できない気がします。


ちなみに我が病院は


俺「はい、山の穴総合病院救急部です。」
救「山宮市救急隊です。交通外傷の35歳男性、あと3分で着きます!


断る余地は最初からありません。。。

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プロフィール
HN:
はくこう
性別:
男性
職業:
麻酔科医
自己紹介:
近畿地方の某市中病院に勤める麻酔科医。気がつけばドクター16年目、WEBでのカキモノは22年目に突入ながら、変わらない非モテ系が、そこにはいる。ズーン。
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