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独りアクティブ非モテ系16年目ドクターのにっき。
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手術室にはたいがい隅にあるCDプレイヤーから音楽が流れています。
入室時には患者さんをリラックスさせるために、
そして術中はなんとなく雰囲気を良くするために。


5歳の男の子の手術には「アンパンマンのマーチ」


28歳女性の手術には「HEART of GOLD  (EXILE)」


78歳男性の手術には「タンホイザー序曲」


いちおう患者さんの年齢層を考慮しているとのことですが、
だいたいは看護師さんの好みで選曲されていることが多いようです。
最近は「GOLDEN BEST  (ZARD)」や「バラッド3 (Southern All Stars)」、
それに「VOCALIST  (徳永英明)」がどの部屋でも流れているような気がします。


本日は50代女性の手術。
室内には荒井由美「卒業写真」が流れていました。


・・・


話しかけるように 揺れる柳の下を
通った道さえ今はもう 電車から見るだけ

あの頃の生き方を あなたは忘れないで
あなたは私の 青春そのもの

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くで叱って
あなたは私の 青春そのもの


・・・


・・・


独り感動してる麻酔科医。(←※歌詞、ドンピシャ)


なんか「
人ごみに流されて 変わってゆく私を」のフレーズ、
この年になるとなんかものすごく実感するわけです。
高校生の頃にはてきとーに聞いてたのに、
なんで今このフレーズが心に突き刺さるんでしょうか。
人ごみに流されても昔と変わらず昔と全く変わらずモテないんですがなにか?


・・・


で(泣)(←※お呼びでない)



夢と攻撃的野心には満ち溢れていた高校時代。

お医者さんになりたいという強烈な希望がありながらも、
若さゆえの自信と実力不足とのギャップに葛藤した時代でした。


あれからもう10年。


その間にいろいろな出会いや別れ、成功に失敗、絶頂と底辺、
転機、移動、そして数多くの悩みと決断を経験し、
当初の志望通りお医者さんにはなりましたが、
当時は考えもしなかった麻酔科医となり、
夜の独り晩酌を心の楽しみに、毎日の仕事を必死で乗り切る自分がいます。


自分にとっての「あの頃の生き方」って何だったんだろうなあと思いつつ、
過去を哀愁の情をもって振り返るようになったとき、
自分も年をとったのかなあと独り実感するものです。

「あの頃の自分」は今の自分にとってどう映るんやろなー、


・・・


そんなことを考えながら、
明日も3件の全身麻酔に臨むはくこうでした。

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荒井さんから「で(泣)」という流れはいつも通りですが、

(←※お呼びでない)
↑これがいつもにましてすばらしかったー

さすが、はくさんです。
*** 2009/05/16(Sat)01:07:18 編集
オペ
わたしだったら

ショパンの「英雄ポロネーズ


特に後半部の演奏

左手が以上に ( ̄▽ ̄;)ノ


・・・・・燃えます(笑)


えっと二曲目は。←勝手に

プッチーニの「私のお父さん」

この曲大好きで、よく口ずさんでるんです


はくこうさん
病院の廊下を歩かれる時、一度歌ってみて下さい。

けっこう ハマっちゃうかもです。(笑)
庸子♪ 2009/05/21(Thu)18:01:24 編集
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プロフィール
HN:
はくこう
性別:
男性
職業:
麻酔科医
自己紹介:
近畿地方の某市中病院に勤める麻酔科医。気がつけばドクター16年目、WEBでのカキモノは22年目に突入ながら、変わらない非モテ系が、そこにはいる。ズーン。
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