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独りアクティブ非モテ系16年目ドクターのにっき。
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というわけで夏休み中欧旅行3日目であります。
昨日はなかなか寝付かれないままに本日は午前6時起床。
絶対どこかで眠くなるなと思いつつも、
本日の活動開始、午後8時過ぎにはホテル出発です。



午前8時45分発のローカル電車でクラクフ中央駅を出発。
猛烈な揺れと車体の軋みにこの列車大丈夫かと不安になりつつも、
列車は街を抜け、北海道を思わせるような牧草丘陵地帯へ。
車窓を眺めつつさすがに眠気に襲われつつ、走ること1時間半、




Oswiecim(オシフィエンチム)駅到着。



駅からのバスを尻目にテクテクとバス通りを歩くこと20分。
近くのレストランで遅い朝飯を頂いたところで、
ついに今回の旅のハイライト、今日の目的地に到着しました。




アウシュヴィッツ強制収容所



一度は見ておきたかった負の世界遺産
到着したOswiecim(オシフィエンチム)のドイツ語読みがAuschwits。
今回の旅の計画もここを一度見たかったことから始まりました。
なお内部見学は定期的に出発するガイドツアー参加のみ。
ちょうど5分後出発の英語ガイドツアーに申し込み、いざ出発です。




高圧電流有刺鉄線に囲まれた収容所内。




Arbeit Macht Frei(※働けば自由になる)


まずはナチスのホロコースト計画の解説から始まり、
続いて実際にここが大量虐殺城として存在していた証拠の棟が続きます。
大量の毛髪、手荷物、メガネ、そして大量のチクロンB(※別窓)の空き缶。
生々しい史実にガイド客もだんだんと言葉少なになっていきます。




死のブロック11号棟



餓死牢や監禁室、立ち牢などが当時と変わらぬまま残された棟内。
70年前の現実が時を経て今も重くのしかかってきます。




死の壁。この前で数千人が銃殺されたとのこと。




青空の下、絞首台。




ガス室の地上に咲くタンポポ。



いろいろなことを考えつつ、アウシュビッツの見学ガイドは2時間で終了。
ちょうどやってきたバスに乗り、
次は2kmほど離れた第2アウシュビッツこと、
ビルケナウ強制収容所を目指します。



ひたすら続く農村の中に突然広大な敷地が開け、



ビルケナウ強制収容所、ついにその姿を現しました。




ビルケナウ強制収容所と鉄道引き込み線



有名な「死の門」とそれから続く鉄道引き込み線。
ドラマ「白い巨塔」で財前教授がここを訪れたのはかなり印象的でした。
ディズニーランドやUSJの3倍以上の敷地に整然と立ち並ぶバラックや廃屋。
かつて百万人以上を虐殺したこの施設も、
今はその面影や雰囲気すら残すことなく、
夏の青空の下、時折吹く風に静かにポプラが揺れています。




地元の小学生たちも見学に。




タンポポが咲き誇る収容所跡。



・・・



帰りはバスの時間が合わなかったこともあり駅までは徒歩。
照りつける日差しの下、湿気がないことに感謝しつつ駅まで歩きます。
見知らぬ住宅街、もうこれから歩くことがないであろう道を行き、
30分ほどでオシフィエンチム駅に到着しました。



2時間後、再びローカル列車に乗ってクラクフ帰着。
まだ明るかったこともあり、その足で再び中央市場広場に出てみれば、




パフォーマーが集結!




お母さん、あの人変だよ。


そんな街の雑踏を楽しみながら本日も昨日と同じお店で夕食。
長時間歩いて喉渇きまくった後のビール(゚Д゚)ウマーしつつ、
ポーランド風餃子・ピエロギと、ポテトパンケーキを頂きお腹いっぱいです。
大満足で再び中央市場広場に戻ってみれば、



ん??




何やら大掛かりなイベント中。



調べてみたところ、
http://www.indcatholicnews.com/news.php?viewStory=14765
第二次世界大戦から70年、平和を祈る祭典でした。

ライトアップされた旧市庁舎の棟の前に作られた特設ステージ、
オーケストラの生演奏でミサが流れる中、
要人たちや司祭たちが次々とろうそくに火をともしていきます。




超望遠モードにて。



火がともるたびに湧きあがる数千人の拍手、
夜の帳が下りた中、響き渡る荘厳なミサの音色は、
群衆の拍手とあいまってライトアップされた中世の街並みに響き渡ります。
押し寄せるヨーロッパの歴史と文化と宗教にただただ圧倒。



クラクフに来て本当によかった、



そう思いながら、ホテルまでの帰途に就いたのでした。
明日はまたエクスカーション、そして移動日であります。

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無題
1年前のちょうど今頃、私も一人旅でポーランドに行ったのですが…懐かしの場所オンパレードで、なんだか嬉しくなりました!!(笑)

でも私がアウシュビッツに行った時は曇り空、とても寒くてこんなにのどかではありませんでしたねー…

それと聖マリア教会、私もとてもお気に入りの場所です(・ω・*)
向居 2009/09/09(Wed)16:36:11 編集
無題
なんか泣きそうになりました。
一度は行ってみたいですね。やっぱり。
hana 2009/09/09(Wed)19:45:57 編集
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麻酔科医
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近畿地方の某市中病院に勤める麻酔科医。気がつけばドクター16年目、WEBでのカキモノは22年目に突入ながら、変わらない非モテ系が、そこにはいる。ズーン。
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